新年度・よりよく生きるために

こんにちは、社会保険労務士の澤瀬です。

令和6年新しい年度が始まりました。
元号が平成から令和に変わってから5年を経過しようとしています。

コロナ禍の影響もあるのかもしれませんが、あっという間のことで、私自身はこの5年間の記憶が定かでありません。気候変動や地震による大規模災害、大国間の対立や独裁勢力による他への侵攻、地球各地で起こる地域紛争、不安な材料ばかりが目につきます。

さて、新年度にあたり、希望のない話から始めてしまいましたが、まずは生きること。そして、よりよく生きるために、本来どうあるのが良いのかというそもそも論を思考することではないかと感じています。

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コロナ禍の間は非常に制限の多い時期でしたが、日本においてはDX化を一気に進める起爆剤になりました。おかげで諸届出における押印がなくなり、社労士の仕事も委託元の印鑑なしで進められることが多くなりました。

これは、月に100件の手続きがあったとして、1件のハンコをもらいに行くのに往復30分かかったとして、50時間の節約になります。この5年間で車での移動距離が激減したのは経営的にもうれしいことでした。

各種の手続きもデジタル化に移行し、大丈夫か?と怪訝に思いつつも、きちんと処理されてきたときは感動します。尤も、そもそも電子申請に合わない手続が残っていたり、使い勝手の悪い電子申請窓口もあるので、広く普及するには、まだまだ改善が必要かと思いますが。

不興を買ったインボイス制度も、平たく言うと本来の消費税のあるべき姿に至ったということだと思います。消費税の電子申請はまあいいできで、意外とすんなりと申請できたという方も多いのではないでしょうか。

今年度の4月から働き方改革の総仕上げで建設業、運輸業、医師の労働時間にも規制が入ることとなり、労働条件通知書にもいわゆる後出しじゃんけんにならないように、最初に仕事の内容や勤務地の変更範囲を明示することとなりました。働かせ方も自由だった昭和の時代から考えると窮屈に感じるかもしれませんが、時代と共にあるべき姿に変わっているようにも思います。

現代において大きな問題になっているハラスメントも、次の言葉に根本的な解決のヒントがあるのではないかと考察します。

I am not in this world to live up to your expectation.
And you are not in this world to live up to mine.
これは、ゲシュタルトの祈り(フィリップ・パールズ)の一節です。

「誰もが、他者の期待に応えるために生きているわけではない」ということを端的に表現しており、共に歩むもよし、別々に歩むもよし、それぞれが大事というメッセージです。

今回は、そもそも論について考察してみました。
最後になりますが、災害も紛争も避けることができない問題として、まずは関心を持つことから始めてみようと思います。平和が訪れますよう祈りつつ。

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