ウェルビーイング(心理的な幸福や満足感)を高めるPERMA(パーマ)理論とは?

最近では、コロナのおかげで(?)オンライン学習が容易になり、地方に住む者にとっては交通費や宿泊費ゼロで資格取得もしやすくなりました。

私は震災以来、興味を持ってのんび~り学び続けているPTG(心的外傷後成長)やレジリエンス(心の回復力)、エンゲージメント(熱意・没頭・活力)の概念をもう少し理解するために今回「ウェルビーイング講師」の資格に挑戦してみました。もちろんオンラインでしたが、受講者はほとんどが首都圏近郊でした。東京とフランスの講師を繋いでの講義もあり、岩手から参加の私は、暫し”電子の旅“を味わいました。最近は理論もなかなか覚えきれないので、この場を借りてパーマ理論なるものを整理させていただこうかと思いますので、よろしくお付き合いくださいませ。

画像の説明

PERMA理論とは、ペンシルベニア大学心理学部教授マーティン・セリグマン教授が提唱した、ウェルビーイングを高めるための5つの要素を指します。
これらの要素は、P=ポジティブな感情 (Positive Emotion)、E=エンゲージメント (Engagement)、R =人間関係(Relationships)、M=意味 (Meaning)、A=達成感 (Achievement) です。PERMAの構成要素に積極的に取り組むことで、ウェルビーイングが高まり、心理的な苦痛も減少することが知られています。

「P」要素:ポジティブな感情(Positive Emotion)
ポジティブな感情には、希望、興味、喜び、愛、思いやり、誇り、娯楽、感謝などがあります。幸福度の主要な指標であり、ウェルビーイングを向上させるために育成または学習することができます。ポジティブな感情は、ネガティブな感情の有害な影響を取り消し、レジリエンスを促進することができます。

ポジティブな感情を増やす方法としては、以下のようなものが考えられます。
• 好きな人、気の合う人と一緒に過ごす
• 楽しめる趣味や創造的な活動をする
• 高揚感やインスピレーションを与える音楽を聴く
• 感謝していることや、人生でうまくいっていることを振り返る

「E」要素:エンゲージメント(Engagement)
セリグマン教授の考えるエンゲージメントは、ポジティブ心理学の創始者の一人であるミハイ・チクセントミハイ博士が提唱する「フロー理論」の概念と一致します。現在の瞬間に生き、目の前の仕事に完全に集中することです。
フローは、チャレンジとスキルが適切なバランスであるときに生じます。エンゲージメントの概念は、単に「幸せであること」よりも強力で、ウェルビーイングにもつながります。

エンゲージメントを高めるためには、以下のような方法があります。
• 自分が本当に好きな、やっていると時間を忘れてしまうような活動に参加する
• 日常的な活動や平凡な仕事でも、その瞬間に生きることを実践する
• 自然の中で時間を過ごし、自分の周りで起こることを見たり、聞いたり、観察したりする
• 自分の人格的な強みを活用し、学び、得意なことをする

「R」要素:人間関係(Relationship)
人間関係とは、パートナー、友人、家族、同僚、上司など、コミュニティ全体との相互作用を指します。PERMA理論によれば、人間関係は他者からサポートを受け、愛され、評価されることを指します。

人間は本質的に社会的な生き物であるため、人間関係は社会的なつながりが重要であることが研究で証明されています。特に高齢者にとっては、社会的なつながりが認知機能の低下を防ぐ役割を果たし、高齢者の身体的健康を向上させることが分かっています。

多くの人は身近な人との関係を改善したいと考えています。良い知らせを共有したり、成功を祝ったりすることで、強い絆とより良い人間関係を育てることが研究で実証されています。特に親しい関係や親密な関係において、他者に熱心に対応することは親密さ、幸福感、満足度を高めます。

人間関係を構築する方法としては、以下が考えられます。
• 興味のあるクラスやグループに参加すること
• よく知らない人に質問をしてその人のことをもっと知ること
• 顔見知りの人と友好関係を築くこと
• しばらく話していない人やつながっていない人と連絡を取ること

「M」要素:意義(Meaning)
人生の目的を持つことは、困難や逆境に直面した時に、本当に大切なものに焦点を当てる助けになります。
人生の意味や目的は人それぞれです。職業、社会的・政治的な大義、創造的な努力、宗教的・精神的な信条などを通して意味を追求することもできます。また、キャリアや課外活動、ボランティア活動、地域活動を通じて見つけることもできます。
人生の目的がある人は、より長生きし、人生の満足度が高く、健康問題が少ないことが知られています。

意義を構築する方法には、以下が考えられます。
• 自分にとって重要な原因や組織に関与すること
• 新しい創造的な活動に挑戦して自分と関連のあるものを見つけること
• 自分の情熱を他の人のために使うことを考えること
• 大切な人と充実した時間を過ごすこと

「A」要素:達成(Accomplishments/Achievements)
達成とは、目標に向かって努力し、その目標を達成した結果であり、自己動機付けを通じてやろうとしたことをやり遂げることです。これは、個人が誇りを持って自分の人生を振り返ることができ、ウェルビーイングに貢献します。

達成を醸成するためには、以下の方法があります。
• 具体的、測定可能、達成可能、現実的、時間的制約の目標設定
• 過去の成功体験を振り返る
• 達成を祝うための創造的な方法を探す

私たちは皆、より高いウェルビーイングを体験し、豊かで幸せな人生を送りたいと願っています。
PERMA理論は、「幸せ」を向上させ、不安、うつ、ストレスを減少させるための、エビデンスに基づいたアプローチです。 仕事と毎日の生活の中でウェルビーイングを高めること。「PERMA理論」ちょっぴり意識してみませんか?
                               
シニア産業カウンセラー 藤村七美

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